月額3,000円以下の新しい料金プランが、大手キャリアから次々に発表されて話題になっています。「え!そんなに安くなるなら、乗換を検討しよう!」という方、ちょっと待ってください!
docomoのahamoの新プランは20GB/月のデータ容量です。(auのpovo・SoftBankのLINEMOは3GB/月のプランを追加発表)
もちろん、それくらいの量を使っているという方にとっては、手放しに朗報です。しかし統計的に見れば、スマホユーザーの使っている月のデータ量は、月に3GB程度で収まる方が随分と多い実態があります。この機会に、格安SIMも検討しては如何でしょうか?多くの方が月々の通信料金が大幅に下がる可能性があります。
格安SIMを名乗る会社は多く、どこを選べば良いのか・・・という方には、顧客満足度が2年連続総合一位の評価を誇る「OCNモバイルONE」をおすすめします。OCNモバイルONEは、NTTレゾナントが運営するdocomo回線を利用する格安SIMです。
OCNモバイルONEへ、今使っている携帯や電話番号をそのままで乗り換える方法と手順をご紹介します。
まず、把握することは?
ご自身で使う月々のデータ使用量を把握してない方も多く、この問題を複雑にしています。まずは、ここ数ヶ月で使っているデータ量を把握しましょう。契約しているキャリアのお店に行けば、口頭で数ヶ月のデータ使用の推移を教えてもらえます。
もし、月々3GB程度しか使ってない様で、現在の契約が事実上の使い放題ならば、無駄な料金を支払っていることになります。
たとえば、毎月2~3GBしか使っていないのに、現在契約している携帯電話会社に8,000円くらい支払っているなら(ちなみに筆者が以前はそうでした)、OCNモバイルONEの「3GB/月コース」に乗り換えることで月額支払い額は990円になります。その差額は月あたり7,000円余りになり、年間にすれば8万円を大きく超えます。
「あんまり外でスマホは使わない」方も多く、調べてみると「1GBも使っていなかった」が統計上は2割程度確実にいらっしゃいます。このタイプの方は更に金額差は大きくなります。OCNモバイルONEの「1GB/月コース」は月額770円です。
逆に、調べてみると「月に10GB以上コンスタントに使っている」方にはOCNモバイルONEを含めて格安SIMを積極的にオススメしません。OCNモバイルONEでは、最大で10GB/月コース(1,760円/月)です。
もちろん、容量追加オプションを利用すれば10GB以上も使う事は出来ますが、乗り換えるメリットは殆どありません。
10GB~20GB程度の方なら、前述の大手キャリアの新プランへ乗り換える事をオススメします。20GB以上コンスタントに使用している方は、素直に今のプランを継続するか、使うエリアによっては、楽天モバイルをオススメします。(楽天モバイルは3大キャリアに比べれば、アンテナ設置状況が、まだまだ追いついていません。)
OCNモバイルONEで使えるスマホは?
今使っているスマートフォンに不満が無いなら、出来ればそのまま使いたいですよね。その場合は、公式ページで対応端末かどうかを確認してください。
SIMロックについて
ここでポイントになるのは、「SIMロック」です。SIMロックとは、自社(携帯電話会社キャリア)販売するスマートフォンを、自社以外のSIMでは使用出来ない様に制限を掛けている事です。
顧客の囲い込みに繋がっているとの批判が以前からあり、2021年に行われた総務省の有識者会議で、「SIMロックを原則禁止」が提言されました。これを受けて年内にはルール制定される方向です。
OCNモバイルONEはdocomo回線を使用していますので、現在docomo回線の契約をして使っているスマートフォンなら、原則としてそのまま使用出来ます。
携帯電話会社ではなく、回線契約とは別に購入して使用している「SIMフリー」スマートフォンも、原則そのまま使用可能です。
問題は、auとSoftBankで販売されたスマートフォンです。OCNモバイルONEの対応端末になっていても、SIMロックが掛かったままでは使う事が出来ません。SIMロック解除の手続きが必要になります。
SIMロック解除は、マイページ(au・SoftBank)から手続きが無料で出来ます。ご自身でする手続きに不安のある方は、ショップでも受け付けていますが、手数料3,300円が費用として掛かります。
OCNモバイルONEで新しい端末購入もお得
「電池の持ちが悪くなってきた・・・」方や「年数が経過して動きが悪くなった・・・」と感じているなら、乗り換えるのに合わせて新しいスマートフォンは如何ですか?
OCNモバイルONEは、格安SIMの中では端末のラインナップに定評があります。通常から販売価格が安い事もありますが、セール時にはビックリする様な商品を出してきます。
出典:OCNモバイルONE
OCNモバイルONEで購入したスマートフォンなら、当然前述の煩わしさは皆無で、快適に格安SIMを使ったスマホライフが始められます。
MNPについて
MNPとは?
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)は、Mobile Number Portabilityの頭文字です。直訳すれば、「携帯電話番号を携帯して」ですね。自分の今使っている携帯電話番号を、OCNモバイルONEで使うなら、覚えておきたい単語です。
一昔前までは、自分の使っている携帯電話番号を持って、他の会社に契約する事は不可能でした。携帯電話の番号が変わると、仕事や友人への変更連絡や各種登録手続きに使用している事もあり、大きな負担になりますよね。
これはユーザーが横断的に携帯電話会社を乗り換える事を困難にしていて、「流動性が無いため競争起こらない!」と考えた総務省(国)の指導があり、現在のカタチになりました。
今までの番号は捨てて、新しい電話番号をOCNモバイルONEで使う方は、現在の契約を解約して、新たにOCNモバイルONEで契約すれば良いので、以下のMNP手続きについては不要です。
MNP予約番号について
自分の電話番号を持って携帯電話会社を乗り換える為には、現在契約中の携帯電話会社でMNP転出予約番号(10桁の数字で、国内全ての携帯電話会社で共有可)を発行してもらう必要があります。
ここで得たMNP転出予約番号をOCNモバイルONEへ契約時に伝える事で、以前から使っている電話番号をそのまま使う事が出来る様になります。
ここでは有効期限がポイントです。収得した番号の有効期限は最大で15日間です。しかし、15日以内に手続きを完了すればOKという事ではありません。
新しく契約する会社によって差はありますが、OCNモバイルONEの場合は、MNP予約番号の有効期限の残り日数が申込日を含め12日以上必要です。収得したら数日中に速やかに手続きを進める必要があります。
規定の有効期限日数が残っていない転出予約番号は、新しい会社の契約に受け付けてもらえません。再度MNP転出予約番号の収得手続きが必要になります。
有効期限が切れるまで、別の会社で手続きを行わなかった場合は、自動的に元の携帯電話会社の契約が、全く今まで通りに継続されます。何もしなかったのと同じ状態です。
MNP転出予約番号の収得をして、新たな会社で番号が有効に使用された場合には、自動的に元の携帯電話会社の契約は終了になります。別途の解約手続きは必要ありません。
MNP予約番号の発行方法
MNP転出予約番号の収得方法は、契約中の携帯電話会社により異なります。多くはマイページ等の契約者ページから、オンラインで手続き出来る様になっています。
キャリア(docomo・au・SoftBank)の場合は、店舗・オンライン・電話の3通りがあります。
店舗の場合
お店に行って、MNP予約番号が欲しい旨を伝えてください。本人確認をした後に、予約番号が発行されます。契約継続年数などで、引き留め工作される可能性があります。
魅力的なオファーが有れば、聞く耳を持っても良いですが、スタッフによっては「格安SIMは繋がりにくいですよ!」など事実無根の暴言が出るケースがある(筆者も経験済み)様ですが、笑って聞き流してください。
電話の場合
Docomoは151か0120-800-000・auは0077-75470・SoftBankは0800-100-5533 に電話をしてください。
音声ガイダンスに従っていくと、オペレーターに繋がります。後は前述の店舗と同じように、本人確認をした後にMNP転出予約番号の発行を申し出てください。店舗と同じように引き留め工作がある場合があります。
最終的に転出の意思が確認されると、番号が発行されます。口頭でも伝えられますが、ショートメッセージでも届きます。
オンラインの場合
DoCoMoはMy docomoより「各種お申し込み・お手続き」・auはEZWebトップより「auお客さまサポート」・SoftBankはYahoo!ケータイトップより「My SoftBank」から、各種申込手続きに進みMNP転出予約番号から収得してください。
MNP転出にかかる費用
MNP転出に掛かる事務手数料は、契約していた携帯電話会社に支払うものです。このMNP転出手数料は、廃止される方向の動きですが、契約している会社によって対応は異なりますので、確認してください。
キャリア4社(docomo・au・SoftBank・楽天モバイル)では、店頭オンラインを問わず2023年の1月12日の時点でMNP転出手数料は無料になっています。
転出・転入時に掛かる、その他の費用
契約していた会社への違約金
使っている会社や契約プランによっては、解約によって違約金が発生する事があります。
2019年10月に法律が改定され、違約金は1,000円以内に定められました。しかし、それ以前(2019年9月末まで)の契約については、法律対象外になり適用されません。また、ユーザー数が100万人以下の携帯電話会社も、例外規定で原則として適用されません。
多いのが俗に言う「2年縛り」です。
2年に一度訪れる解約月のみ違約金が発生せず、解約月を逃すとまた新たな2年契約が継続するシステムです。解約月の期間は、前後1ヵ月はOK・その月1ヵ月のみなど会社によって異なる為、ご自身の契約している会社で確かめてください。
解約月は、マイページで調べるか、ショップでも教えてくれます。具体的な違約金としては9,500円程度が多く、最大では12,000円程度が掛かります。
また、スマートフォンを分割で購入して支払中の場合は、解約により一括で残りを返済する必要が基本的には出てきます。解約によって受けていた割引が適用されなくなり、割高な費用が発生する場合もありますので、注意が必要です。
OCNモバイルONEへの手続き費用
MNPで電話番号を持ってOCNモバイルONEと契約するのに、転入手数料は無料です。契約時に事務手数料3,300円とSIMカード手配料433円が費用として掛かります。
OCNモバイルONEへ契約手続き
OCNモバイルONEの契約手続きは、オンラインで完結出来ます。
(出典:OCNモバイルONE公式サイト)
準備するもの
現在使っている電話番号を持って、手続きをするために事前に以下を準備してください。
クレジットカード
契約者本人名義のクレジットカードが必要です。
本人確認書類
運転免許証・健康保険被保険者証・パスポート・マイナンバーカード等の本人である事を証明する書類が契約時には必要です。
写真に撮るかスキャンして、アップロードします。契約したSIMカードや購入したスマートフォンは、本人確認書類に記載された住所宛に発送され、転送不可なので別の住所では受け取りが出来ません。
MNP予約番号
OCNモバイルONEでも、現在使用している同じ番号を使用する希望のある方のみ必要です。収得方法は前述の該当項をご参照ください。
メールアドレス
解約する携帯電話会社のメールアドレスは、手続き後に使えなくなります。別途メールアドレスを準備する必要があります。Gmail等のフリーメールでOKです。
契約手続き
オンラインで、プランやスマホを購入する方は機種を選択・申込情報を入力・本人確認と、画面に出てくる流れで申し込みは簡単に進みます。約10分程度で完了します。
開通手続き
SIMカードが送られてきたら、新しいSIMを直ぐにスマートフォンに差し込みたい気持ちは、グッとこらえてください。
まずは、SIMと一緒に送られてくる書面を確認してください。
「MNP開通手続きのご案内」に記載されるurlにアクセスして、契約時に入手したIDとパスワードを入力しログインします。
OCNお客様番号・MNP予約番号・MNP有効期限・SIM製造番号・MNPに転入する電話番号・メールアドレスを入力して、開通手続きを完了させてください。
APN設定
開通手続きが完了した後に、古いSIMカードが入っているスマートフォンは、今まで使用していた電波が入らなくなり、圏外表示になります。これは、正常にMNPが行われた事を示しています。新しいSIMに挿し替えれば、電波が正常に入る様になっています。
スマートフォンをSIM契約時一緒に購入している方は、これで完了です。今まで使っているスマートフォンをお使いの方は、APN設定が必要になります。APN設定は、使う会社が変わったので、接続先が変わると考えてください。
詳細は公式ページで確認出来ます。Androidの場合・iPhoneの場合
以上で乗換は完了です。
OCN光でもっとお得に
OCNモバイルONEに乗り換える事で、月々の通信料が大幅に下がる方は多いと思います。でも、通信料は携帯電話だけではありませんよね。ご自宅のインターネット回線がフレッツ光なら、プロバイダがOCNとセットの「OCN光」に変更する事で更にお得になります!
「OCN光モバイル割」が適用されて、1GB/月コースで770円が550円に!3GB/月コースなら990円が770円に!OCNモバイルONEの月額料金が割引されます。
デメリットは基本的にありません。フレッツ光回線はそのまま使用するので、工事等の面倒な事は一切ありません。インターネットが使えない期間も発生しません。
同じフレッツ光回線でも、プロバイダによって回線品質は変わります。高品質なOCN光にする事で得られるメリットは、携帯料金が下がるだけではありません。