メッシュWiFi、WiFi6って何?

WiFi

出典:エレコム

 

「最近よく聞くメッシュWiFiってなんだろう?」

「WiFi6って言葉も最近よく聞くけどよくわからない」

 

とお困りではありませんか?

 

家電量販店の無線ルーターのコーナーに行くと、最近ではよく見かけるワードの「メッシュWiFi」「WiFi6」。なんとなく良さそうだけど、よくわからないままなんとなく選ぶのも少し気になりますよね。

 

この記事では、メッシュWiFiとWiFi6とは一体なんなのか、詳しく解説していきます。

 

メッシュWiFiとは

メッシュWiFiとは、家中に網状にWiFiを張り巡らせた環境を意味します。

 

従来の無線ルーターの親機1台を設置しただけの場合、ルーターから遠い部屋や、何枚も壁を挟んだ部屋などにはWiFiが届きにくいですよね。

 

届きにくい部屋がある場合に、メッシュWiFiを導入することで家全体にWiFiを張り巡らせることができます。メッシュWiFiは通常、親機のルーターと、さらにWiFiの電波を広げるためのサテライトルーターを複数設置します。

 

複数の部屋に親機とサテライトルーターを設置することにより、家全体にWiFiを張り巡らせることが可能になるんですね。

 

注意点としては、そもそも無線の親機だけで十分不自由なく使えているという場合には、メッシュWiFiを導入する意味はありません。あくまでメッシュWiFiは、家の中のWiFiが届かない範囲までWiFiを届けるのが目的の製品です。

 

繋がりにくかった場所にメッシュWiFiを設置することで速度が改善することはあるかもしれませんが、元々ほとんど不自由なく利用できていたWiFI環境に、メッシュWiFiを導入することにはあまり意味がない点だけは気を付けましょう。

 

中継器とメッシュWiFiを比較

家全体にWiFiを張り巡らせる機器には、メッシュWiFi以外にも、中継器が存在します。それでは、中継器とメッシュWiFiを比較した場合、どちらがおすすめなのかについて紹介します。

 

  1. 速度や安定度はメッシュWiFiが上
  2. 接続範囲はメッシュWiFiが上
  3. 設定はメッシュWiFiがシンプル
  4. 価格は中継器が安くメッシュWiFiは高価

 

それぞれ見ていきましょう。

 

速度や安定度はメッシュWiFiが上回る

まず速度や安定度についてですが、これはメッシュWiFiが大きく上回ります。中継器は、中継器自体で色々な処理をあまりしない代わりに、無線親機に大きく負荷をかけます。無線親機に負荷がかかることにより、速度の低下や、適切にWiFiを各機器に割り当てることができなくなります。

 

メッシュWiFiの場合、親機と同等の機能をサテライトルーターが持っているため、親機とサテライトルーターそれぞれに負荷が分散されます。負荷が軽減されることにより、速度が低下しにくく、適切にWiFiを各機器に割り当てることができるようになります。

 

これらの理由により、速度や安定度は、中継器よりメッシュWiFiが上回ります。

 

接続範囲はメッシュWiFiが上

WiFiを張り巡らせることができるエリアの広さは、メッシュWiFiが上です。

 

中継器は、無線親機と中継器の2台までの接続が推奨されています。2台以上の接続もできなくはありませんが、速度やパワーがどんどん低下していくため、あまり推奨しません。

 

メッシュWiFiの場合、無線親機と複数のサテライトルーターを利用できるため、可能な限り数を増やして接続範囲を広げることができます。

 

これらの理由により、接続範囲においてはメッシュWiFiが上になります。

 

設定はメッシュWiFiがシンプル

中継器の場合、無線親機とは別に中継器側の設定が必要になります。メッシュWiFiの場合、無線親機と同じ設定がサテライトルーターに受け継がれるため、特にサテライトルーター側での設定をする必要がありません。

 

価格は中継器が安くメッシュWiFiは高価

中継器とメッシュWiFiを比較する上で、唯一のメッシュWiFi側のデメリットです。

 

中継器は1万円以下の製品もよく見かけますが、メッシュWiFiは非常に高価です。

 

Bitly

 

また、複数のサテライトルーターがついているものであれば、3万円や4万円などの価格も珍しくはありません。

 

Bitly

 

【結論】価格さえ我慢できればメッシュWiFiがおすすめ

無線親機だけでは家中全体にWiFiが届かず、不便に感じている場合、メッシュWiFiか中継器どちらを導入するかについての結論です。

 

メッシュWiFi中継器
速度・安定度低下することがなく安定している遅くなることがあり不安定
接続範囲サテライトルーターの数だけ広げられる無線親機と中継器の2台分まで広げられる
設定親機のみ必要親機と中継器で必要
価格サテライトルーターの数によるが高価平均1万円以下

 

性能面では圧倒的にメッシュWiFiが中継器を上回っているので、可能であればメッシュWiFiがおすすめです。しかし数が増えればメッシュWiFiは非常に高額になります。

 

WiFi6とは

ここまでメッシュWiFiについて紹介してきました。ここからは、メッシュWiFiと同様に最近耳にする機会が増えてきた「WiFi6」について紹介します。

 

まずWiFi6とはなんなのかについてですが、WiFiの第6世代の規格を「WiFi6」と言います。第6世代というくらいなので、もちろん第5世代、4世代のWiFiもあります。

 

規格最大通信速度
IEEE 802.11a54Mbps
IEEE 802.11b11Mbps
IEEE 802.11g54Mbps
WiFi 4 (IEEE 802.11n)600Mbps
WiFi 5 (IEEE 802.11ac)6.9Gbps
WiFi 6 (IEEE 802.11ax)9.6Gbps

 

本来WiFiは「IEEE 802.11」という規格名がついているのですが、少しわかりづらいですよね。また、1世代2世代の語尾に「a」「b」と続き、3世代目に「c」が突くかと思えば、「g」「n」と続き、どの規格が第何世代かが非常にわかりづらいです。

 

なので、第4世代からは、WiFi4、WiFi5とわかり易く呼ばれるようになり、その最新世代のWiFi規格がWiFi6となります。

 

WiFi5とWiFi6の比較

WiFi6が最新のWiFi規格だということが伝わったかと思います。それではここで、前世代のWiFi5とWiFi6を比較していきます。

 

  1. 速度が速くなった
  2. 同時に接続できる端末数が増えた
  3. より省エネになった

 

それぞれ見ていきましょう。

 

速度が速くなった

WiFi6は、WiFi5と比べて速度が非常に速くなりました。どの程度早くなったのかと言うと、最大通信速度が6.9Gbpsから、9.6Gbpsと、約1.4倍向上しました。

 

1.4倍と聞くと、そこまで向上していないと思われるかもしれませんが、これはあくまで最大通信速度です。実際に接続した場合に出る速度(実効値)は、1.4倍以上に向上していることが多くあります。

 

そのため、体感速度は圧倒的にWiFi6が速くなりました。

 

同時に接続できる端末数が増えた

WiFi6は、OFDMA(直交周波数分割多元接続)という機能があります。この機能により、WiFi5より同時に複数機器を接続したとしても、通信が混雑しにくくなりました。そのため、WiFi6は、WiFi5に比べて、複数の端末を同時に接続した場合でもより快適に利用できるようになりました。

 

より省エネになった

WiFi6にはTWT(Target Wake Time)という機能があります。この機能は、WiFiに接続していながらも機器を利用していない場合、消費電力を抑えてバッテリーの低下を下げてくれます。

 

例えば、スマートフォンをWiFi6に接続していながら、スマートフォンの電源をオフにしている場合、無線ルーターが自動でスマートフォンの通信機能をスリープ状態にしてくれ、スマートフォンのバッテリーの低下を防いでくれるんですね。

 

しかし、スマートフォンや端末側にTWT機能が備わっていないと、この機能は利用できません。

 

【結論】WiFi6対応ルーターがおすすめ

基本的に、WiFi6に対応しているルーターは、WiFi5にも対応しています。そのため、もし選ぶのであればWiFi6対応ルーターをおすすめします。

 

Amazon.co.jp

 

しかし、無線ルーターがWiFi6に対応していたとしても、スマホやパソコンなどの機器がWiFi6に対応していない場合は、WiFi6ではなく対応しているWiFi5などで接続されます。

 

そのため、もしWiFi6対応端末を使っていない場合は、WiFi6対応ルーターを選んでも恩恵は受けられません。

 

まとめ

最近よく見かけるワードの「メッシュWiFi」「WiFi6」について紹介してきました。基本的にどちらも最新の製品・規格のため、高性能でおすすめではあります。

 

メッシュWiFiの場合、WiFiが届かなくて困っている場合にはおすすめですが、困っていないのであれば導入する必要はありません。

 

WiFi6もおすすめではありますが、利用するスマホやパソコンなどの機器がWiFi6に対応していない場合は恩恵を受けることはできません。このような特徴を理解し、自分に必要であると判断した場合に、導入を検討して見てくださいね。

 

 

 

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました